社長の計算機

高配当株とは?メリット・デメリット・選び方・NISAまで初心者向けに解説

高配当株とは、現在の株価に対して比較的多くの配当金を出している株式のことです。 配当収入を重視する投資家にとって、代表的な投資対象の一つです。

一方で、 配当利回りが高い=安全・優良企業 というわけではありません。

株価下落によって一時的に利回りが高く見えている場合や、 利益に対して無理な配当をしている企業もあります。

結論:

高配当株は、 配当収入を得やすい一方で、
  • 減配
  • 無配
  • 株価下落
  • 業績悪化
などのリスクがあります。

高配当株を見るときは、 配当利回り × 配当性向 × 利益 × キャッシュフロー × 財務 をセットで確認することが重要です。

高配当株とは?

高配当株とは、 株価に対して比較的高い年間配当金が期待される株式を指す一般的な呼び方です。

「配当利回り何%以上なら高配当株」という明確な法律上の基準があるわけではありません。 市場環境や業種によっても水準は変わります。

配当利回り

1株あたり年間配当金 ÷ 株価 × 100

例えば株価1,000円の株で、 1株あたり年間50円の配当が予定されている場合、

50円 ÷ 1,000円 × 100

= 配当利回り5%

となります。

高配当株は配当利回りだけで判断しない

配当株投資でまず目に入るのは配当利回りですが、 この数字だけで高配当株を判断するのは危険です。

株価が下がると利回りは上がる

年間配当50円が変わらなくても、 株価が下がれば配当利回りは上昇します。

株価 年間配当 配当利回り
1,500円 50円 約3.3%
1,000円 50円 5.0%
700円 50円 約7.1%

配当額は同じ50円でも、 株価が1,500円から700円まで下落すると、 配当利回りは約3.3%から約7.1%まで上昇します。

高利回りの理由を確認する

「利回り7%だから魅力的」と考える前に、 なぜ株価が下がっているのか を確認することが重要です。

配当利回りを自分で計算したい場合はこちら。

配当利回り計算機を使う →

高配当株のメリット

配当収入を得られる

企業が配当を実施すれば、 株式を保有しながら配当収入を得られます。

キャッシュフローを作れる

給与・事業収入などとは別に、 投資資産からの収入源を作れる可能性があります。

再投資できる

生活費として使わない配当金を再投資し、 保有資産を増やしていく方法もあります。

配当金生活を目指せる

資産規模が大きくなれば、 配当金を生活費の一部に充てることも可能です。

高配当株のデメリット・リスク

減配する可能性がある

配当金は保証されていません。 企業業績や配当方針の変更によって、 前年より配当金が減る「減配」が起きる可能性があります。

無配になる可能性がある

業績悪化などによって、 配当金そのものが支払われなくなる場合もあります。

株価が下落する可能性がある

年間5%の配当を受け取っていても、 株価が20%下落すれば、 資産全体では大きなマイナスになる可能性があります。

配当を優先しすぎている企業もある

利益の大部分を配当に使ってしまうと、 成長投資や財務改善に回せる資金が不足する可能性があります。

配当だけを見ない

「年間配当がいくらもらえるか」と同時に、 株価下落・企業業績・財務状態まで確認しましょう。

高配当株の選び方|確認したい7項目

高配当株を見る場合は、 最低でも次の項目を確認したいところです。

1.配当利回り

現在の株価に対して、 どの程度の配当収入が期待されるか確認します。

2.配当性向

企業利益のうち、 どの程度を配当に回しているか確認します。

3.売上・利益

長期的に売上や利益が安定しているか、 大幅な減益が続いていないか確認します。

4.営業キャッシュフロー

利益だけでなく、 本業から実際に現金を生み出せているかを見ることも重要です。

5.財務状況

現預金、借入金、自己資本などを確認し、 無理な財務状態になっていないかを見ます。

6.過去の配当実績

毎年安定して配当しているのか、 頻繁に減配していないか確認します。

7.会社の配当方針

企業のIR資料などで、 今後どのように株主還元を行う方針なのか確認します。

高配当株を見る基本セット

配当利回り
+
配当性向
+
利益
+
営業キャッシュフロー
+
財務
+
過去の配当
+
将来の配当方針

配当性向も確認する

配当利回りと一緒に確認したいのが、 「配当性向」です。

配当性向は、 企業が稼いだ利益のうち、 どの程度を配当に回しているかを見る指標です。

配当利回りが高くても配当性向100%なら?

例えば配当利回り6%でも、 企業利益のほぼすべてを配当に使っている場合、 今後利益が減ると配当を維持しにくくなる可能性があります。

逆に配当利回りは3%でも、 利益成長が続き、配当性向に余裕がある企業なら、 将来的に増配できる余地があるかもしれません。

配当性向はこちらで実際に計算できます。

配当性向計算機を使う →

高配当株と連続増配株の違い

高配当株と似た考え方として、 「連続増配株」があります。

比較 高配当株 連続増配株
重視するもの 現在の配当利回り 配当金の長期的な成長
現在の配当 比較的高い傾向 低めの場合もある
見るポイント 現在の配当収入 将来の配当成長
共通のリスク 減配・業績悪化・株価下落など

配当投資では、 高配当株だけでなく、 将来的な増配余地を持つ企業を組み合わせる考え方もあります。

連続増配株とは?詳しく見る →

個別株と高配当ETFの違い

高配当投資は、 個別企業だけでなくETFを使う方法もあります。

個別の高配当株

企業を自分で選ぶため、 銘柄選択の自由度が高い一方、 企業ごとの業績・財務分析が必要です。

高配当ETF

複数の銘柄へまとめて投資できるため、 個別株より分散しやすい特徴があります。

高配当ETFを詳しく見る →

NISAと高配当株の相性

NISAでは、 制度の条件を満たす運用益や配当・分配金が非課税になります。

そのため、 配当収入を長期的に積み上げたい場合にもNISAは検討対象になります。

国内上場株式の配当金は受取方式に注意

NISA口座で国内上場株式を保有していても、 配当金の受取方法によってはNISAの非課税扱いにならない場合があります。

詳しくはこちら。

NISAの配当金が非課税になる条件を見る →

配当金はいつもらえる?

高配当株を買っても、 購入した直後に配当金が振り込まれるわけではありません。

配当を受け取るには、 企業が定める権利確定日に対して、 権利付き最終日まで株を保有する必要があります。

配当金はいつもらえる?詳しく見る →

配当金はどこに入る?

配当金には複数の受取方式があります。 証券口座で受け取る方式や、 銀行口座で受け取る方式などがあります。

配当金の受け取り方を見る →

高配当株の配当金には税金がかかる?

通常の課税口座で上場株式等の配当を受け取る場合、 税金が源泉徴収されます。

そのため、 配当金生活を考えるときは税引前の配当額だけでなく、 手取りベースで考えることが重要です。

配当金の税金と手取りを見る →

配当金生活にはいくら必要?

高配当株を使って配当金生活を目指す場合、 「毎月いくら必要なのか」から投資元本を逆算できます。

毎月の配当目標 年間配当 利回り4%の場合
月5万円 60万円 約1,500万円
月10万円 120万円 約3,000万円
月20万円 240万円 約6,000万円
月30万円 360万円 約9,000万円
月50万円 600万円 約1億5,000万円

※税引前・単純計算の目安です。実際には税金、減配、株価変動などを考慮する必要があります。

自分の場合はいくら必要?

毎月欲しい配当金と想定利回りを入力して、 必要な資産額を計算できます。

配当金生活シミュレーターを使う

配当金は再投資した方がいい?

配当金を生活費として使わない期間は、 再投資する方法もあります。

受け取った配当金で追加投資を行うことで、 保有資産や将来受け取れる配当金が増える可能性があります。

配当金再投資シミュレーターを使う →

高配当株についてよくある質問

配当利回りは何%から高配当株ですか?

明確な基準はありません。 市場環境や業種によっても異なります。 利回りだけでなく企業業績や配当性向も確認しましょう。

高配当株なら元本割れしにくいですか?

いいえ。 高配当株でも株価は変動するため、 元本割れする可能性があります。

配当利回り10%なら買った方がいいですか?

利回り10%という数字だけで判断するのは危険です。 株価が大幅に下落している可能性や、 将来の減配が懸念されている可能性もあります。

NISAで高配当株を買えば配当は全部非課税ですか?

NISAの制度対象となる配当等は一定の条件で非課税になりますが、 国内上場株式では配当金の受取方式にも注意が必要です。

高配当株と連続増配株はどちらが良いですか?

目的によって異なります。 現在の配当収入を重視するなら高配当株、 将来の配当成長を重視するなら連続増配株という考え方があります。

高配当株だけで生活できますか?

保有資産や生活費によっては可能ですが、 配当金は保証されていません。 減配・無配・株価下落に備えて分散や余裕を持った設計が重要です。

まとめ

高配当株とは、 現在の株価に対して比較的高い配当金が期待される株式です。

配当収入を得られるメリットがある一方、 減配・無配・株価下落・業績悪化などのリスクがあります。

高配当株を見る場合は、 配当利回りだけで判断せず、 配当性向・利益・キャッシュフロー・財務・配当方針まで確認する ことが重要です。

実際に投資する証券会社も比較

NISA・国内株・手数料・サービスなどを比較して、 自分に合う証券会社を確認できます。

証券会社を比較する