配当性向とは?高いほど良い?初心者向けにわかりやすく解説
高配当株や配当金投資について調べると、「配当性向」という言葉を目にすることがあります。
配当利回りが「株価に対してどれくらい配当をもらえるか」を見る指標なのに対して、 配当性向は「会社の利益のうち、どれくらいを配当に回しているか」を見る指標です。
配当性向とは?
配当性向とは、会社が稼いだ利益のうち、どれくらいを株主への配当に回しているかを表す割合です。
たとえば、会社の純利益が10億円で、配当金総額が3億円なら、配当性向は30%です。
この場合、利益の30%を株主へ配当し、残り70%を会社の内部留保や成長投資に回していると考えられます。
配当性向の目安
配当性向の適正水準は業種や会社の成長段階によって異なります。 ただし、初心者が見る目安としては次のように考えられます。
| 配当性向 | 見方の目安 |
|---|---|
| 20〜40% | 比較的バランスが良い水準と見られやすい |
| 50〜70% | 株主還元に積極的。ただし利益変動時は注意 |
| 80%以上 | 利益の大半を配当に回している状態。継続性を確認したい |
| 100%以上 | 利益以上に配当している状態。減配リスクに注意 |
配当性向が高いと良いのか?
配当性向が高い会社は、株主への還元を重視しているように見えます。 しかし、高ければ高いほど良いというわけではありません。
利益の多くを配当に回している場合、会社に残る資金が少なくなります。 そのため、将来の設備投資、研究開発、借入返済、事業拡大に使えるお金が限られる可能性があります。
配当性向が高い会社で注意すべきこと
- 今後も利益が安定して出るか
- 無理な配当をしていないか
- 借入金が多すぎないか
- 成長投資に必要な資金を残せているか
- 一時的な特別利益で配当していないか
配当性向が低い会社は悪いのか?
配当性向が低い会社は、配当が少ないように見えるかもしれません。 しかし、必ずしも悪いとは限りません。
成長企業の場合、利益を配当に回すよりも、事業投資や研究開発に使った方が将来の企業価値向上につながることがあります。
配当性向が低い会社の見方
- 成長投資に資金を使っているか
- 利益が増えているか
- 将来の増配余地があるか
- 株価成長を重視している会社か
配当性向が低くても、利益成長が続いている会社であれば、将来的に増配する可能性もあります。
高配当株を見るときは配当性向も確認する
高配当株を選ぶとき、多くの人は配当利回りに注目します。 しかし、配当利回りだけでは配当の安全性まではわかりません。
配当利回りが高くても、配当性向が極端に高い場合、利益に対して無理な配当をしている可能性があります。
配当性向と配当利回りの違い
| 項目 | 配当利回り | 配当性向 |
|---|---|---|
| 見るもの | 投資金額に対する配当額 | 利益に対する配当額 |
| 計算式 | 年間配当金 ÷ 株価 ×100 | 配当金総額 ÷ 当期純利益 ×100 |
| 主な目的 | 投資効率を見る | 配当の持続性を見る |
まとめ
配当性向は、会社が利益のうちどれくらいを配当に回しているかを示す重要な指標です。
高配当株投資では、配当利回りだけでなく、配当性向も確認することで、配当の継続性を判断しやすくなります。
配当性向が高すぎる場合は減配リスクに注意し、低い場合は成長投資や将来の増配余地を確認しましょう。